飛びたい!飛行機パイロット養成組織〜空から見る沖縄の海〜

「キミも本当は飛びたいんじゃないのか?」
豊嶋です。
 
知っていただろうか?
沖縄に飛行機パイロットを養成する企業があることを。
 
沖縄のヘソ辺り。
その会社には精密で巨大なフライトシュミレーターがある。
その機器を利用すれば、免許取得に通常掛かる費用と期間を約半減できるというシロモノ。
買えばウン千万円するらしい 。
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知人の紹介により、同行取材という名目でおじゃまさせていただくことになった。
社長との打ち合わせを終え、通されたのは巨大なリアルフライトシミュレーターがある部屋。
 
早速、知人がシミュレーターに乗り込んだ。
教官の親切丁寧な指導の中、バーチャルニューヨークの空を飛ぶ。
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自由の女神の周辺を旋回する。
 
フライトを終え、着陸態勢に入る。
着陸の瞬間、飛行機がバウンドした。
 
その衝撃をシミュレーターが振動で再現する。
 
着陸後、画面の中の飛行機は左エンジンだけが止まっていた。
つまり衝撃により故障したことをも見事に再現していた。
エンジン一個300万円相当の損害。
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写真テーマ「硬直」
 
さて自分の番。
 
教官「どこを飛びましょうか?」
豊「オーストラリアのエアーズ・ロックを見たいです!」

 
設定後、飛行機はシドニー空港を離陸した。
ハンドルは思いのほか繊細で、少しの力の入れ違いで進む方向がグングン変わっていく。
 
コアマッスル大活躍のまま、5分間は飛んだと思う。
 
教官「エアーズ・ロックは見当たりませんね。戻りましょう。」
豊(ぬ!?!)
 
気持ちいいぐらいの判断の早さだった。
有無をいわさず、シドニー空港に戻る。
 
着陸態勢。
 
明らかに危ない角度での着陸。
 
ドウン、ドウン、ドウン。
三回、地面にバウンドした。
 
それからのブレーキ!!!
 
(ううっっ、とぅーんんんん!!!)
turu
※ブレーキ操作は、ふくらはぎが攣ってしまいそうな動きを要する。
 
そうして、何とかかんとか緊張のフライト体験は終了。
終了後は腰に力が入らず、フラフラと座席を立った。
 
シミュレーターでこうなのだから、本番のフライト を考えると痩せる思いだった。
 
社長は言っていた。
「僕が初めて沖縄の海を空から見た時、なんてキレイなんだと思った。あまりにキレイで、その日は最終試験のフライトだったんですが、途中キャンセルして自由フライトに切り替えました。そんな沖縄に飛行機の街を作りたい。」
 
その時の最終試験を放棄するほどの感動が、今も彼を突き動かしているのだろう。
温めているアイデアと将来を語る社長の目は、少年のように輝いていた。
 
『鳥のように自由に空を飛びたい』
 
この会社は、そんな人間の背中をそっとやさしく、だが力強く押してくれる。
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子供の頃、夢見たパイロット。
夢を思い出した大人達が、沖縄に大集合する日も近い。
 
 
豊嶋


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