社会科見学!スリランカのココナッツオイル工場〜真エクストラバージンを沖縄に〜

まさか、そんなところからもオイルが。
豊嶋です。
 
肌にぬってよし。食べてよし。
髪に塗ったら、細い毛は太く、白い毛は黒く。
アルツハイマーやダイエットにも効果あり。
まさに万能のオイル。
エクストラバージンココナッツオイル。
 
その中でも、品質が良いと言われるスリランカ産キングココナッツのオイルを取り扱う沖縄の社長ココナッツさん
ありがたくも彼のスリランカオイル工場視察に同行することとなった。
 
初の東南アジア。
当初4日の予定が、フタを開ければ14日の旅程(なんでそうなった?)
ともあれ、実際に現地で目の当たりにしたエクストラバージンココナッツオイルが出来るまでをここに記そう。
 
さて、スリランカのキングココナッツは人々の生活に密着している。
一家に一本、キングココナッツの木があり、生活の色々な場面に使う。
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飲んだり、食べたり、塗ったり、用途は様々。
そして向こうのお年をめした方々の髪の毛は豊かで黒々艷やか。
 
もちろん道端でも売っている。
そこでは、現地でとれたフレッシュなココナッツジュースや、ココナッツの中身を手軽に味わえる。
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しかも、スリランカのココナッツはオーガニック栽培だという。
日焼けした日本人なんじゃないかというぐらい日本語が堪能なガイドの人に聞いてみた。
 
豊「スリランカのココナッツって、オーガニック栽培なんですよね?」
 
ガ「あたりまえですよ〜。こんなにいっぱいのココナッツの木に、農薬を撒く金なんてどこにありますか〜?もし必要ならオーガニック認証代をだしてください。認証とりますよ〜。」
 
・・・納得。
なるほど車の窓の外には、見渡すかぎりのココナッツ林が続いていた。
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スリランカ・コロンボ空港近くのホテルから、車で移動すること2時間余り。
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<ココナッツさんの後ろ姿>
 
その行程、追い越し運転耐久レース(2時間ぶっ続け!)
クラクション鳴らしまくりで追い抜く。
一台分のスキがあったら追い抜く。
昔のファミコンゲームを思い出す。
 
今回同行したチームが全員グロッキーの中、黙々と進むドライバーさん。
その体力と集中力に感心しつつ、目的のオイル工場へ到着。
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ちなみにこの工場は、通常は中を見せてくれない企業秘密の場所。
しかし、今回はビジネスパートナーということで特別に許された。
 
各員、清潔な格好に準備を整える。
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<一番左:ココナッツさん>
 
オイル製造、最初の行程はココナッツの実の選別。
少しでも傷があるもの、腐敗しているもの、熟しすぎているものは除かれる。
なぜなら、少しでもそういうものが入ると全てのオイルがだめになってしまうから。
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熟しすぎたオイルの中には、ほのかに甘いスカスカ・サクサクのナシのような実ができる。
これができていたら、養分がそっちに吸収されているから、こういった実もまた除かれる。
ホント厳しい選定。
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そして硬い殻を割る作業が始まる。
その作業も迅速かつ慎重に行われる。
その際に傷つけてしまった場合も、その実は除かれる。
かなり熟練の作業だ。
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実を傷つけないように、外側の殻だけを割り剥がす。
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ちなみにココナッツさんもチャレンジしたが、一発で実を傷つけていた。
 
そして、まっさらで無傷のものだけが次の行程に進める。
次は薄皮と固い実の部分を削りとる。
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次の工程。
皮をむかれた綺麗な真っ白い実は、ベルトコンベアーで運ばれ細かく砕かれる。
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そうしてクラッシュされた実は乾燥機に掛けられる。
最大60℃の設定でじっくり丁寧に乾燥。
それ以上の温度にならないよう徹底管理されている。
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その乾燥した実から、一番最初のオイルをとる。
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更に、このオイルを複数のフィルターでこしていく。
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そうしてできた混じりけのない一番絞りのオイルだけが、エクストラバージンココナッツオイルとなる。
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「なんだ、あたりまえじゃん。。」
 
はい、そう思ったアナタ!!!
ちがうよ!
 
だって、この視察での一番の衝撃は、
「ココナッツオイルは様々な部分からも取れる」
ということだったから!
 
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削りカスや、絞りカスからとるオイル。
 
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規格外の実を、外の暖炉で乾燥させてからとるオイル。
 
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ココナッツの皮からとるオイル!
 
グレードの低いオイルはこういうとこから作られる。
安いオイルには安い理由がある。
 
だから注意して欲しい。
ココナッツオイルの効能を期待するなら、ぜひ本物のエクストラバージンココナッツオイルを手に入れよう。
 
ココナッツさんは、タイ、フィリピン、マレーシア各国のココナッツオイルを扱うことができる。
しかし、彼はスリランカ産のエクストラバージンココナッツオイルしか扱わない。
土壌の成分や、働く人の勤勉さによっても混ざり物があったりして、実はオイルの質が異なってくる。
彼は正真正銘、本物のエクストラバージンココナッツオイルしか扱っていない。
しかも分子が細かく栄養の吸収性が良いと言われるスリランカ産キングココナッツのみ。
(グレードが下の牛ココナッツっていうのもあるんだって)
 
人を裏切らず、オープンで、仲間の成功と、沖縄の健康と、スリランカの人々の笑顔を願う彼。
ちょっといい加減でおちゃめな面もある一方で、根は真面目なココナッツさん。
今回もオイル工場見学のために、わざわざスリランカへ渡ったほど。(普通やる?)
 
彼はどんなトラブルにも、爽やかな笑顔と行動力で対応する。
失敗しても、物事の良い部分を見ながら、真面目にコツコツ進んでいく。
 
スリランカのオイル工場。
どこまでも高く青い空の下、
人の手で、ヤシの実を割る音が響きわたる。
 
「コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ・・・」
 
長く長くいつまでも刻まれるリズムを、彼と一緒に聞く。
どんだけ真面目にオイルを作っているか、この目と耳でたしかに確認させてもらった。
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・取材協力:株式会社リンキングルー(info@linkinglue.com)
 
豊嶋


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