覚醒!起業は腹の底から〜大学生のための起業家育成講義〜

シングルベル!
豊嶋です。
 
沖縄の某大学で、今年、本腰の入った起業家育成講座があった。
その集大成としての、学生ビジネスプラン発表会(ミニコンテスト)。
そこに、そっと参加した。
 
会場に着くと、200席はある広いゆったりした会場で、
学生達および関係者らが前の方の席に陣取っていた。
 
とりあえず、一番後ろに座る。
 
関係者「よろしかったら、前へご移動ください。」
豊「あ、ありがとうございます。」(訳:アウェイのため、勘弁してください。)
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ちなみに、この講義、はじめの頃は学生が50組いたそうだ。
そして、一年で5組まで減少。
これはつまり、楽ではない講義、単位だったということだ。
 
結局、相当見込みがある連中が残った。(コレはコレで、いいんじゃないかな。完走率10%)
このステージに登ること自体、経験すること自体が既に彼らの成功。
 
静かな緊張感が会場を包む。
無言の中に真剣さが伺える。
 
発表が始まる。
学生が5組、ゲストが2組。
 
チラシやらカードゲームやら、身近なものを題材にしたビジネス企画が、
司会進行の中、次々とテンポよく発表される。
 
自分の発表が終わるも、顔のホテリがおさまらない本人たち。
結果はどうだって構わない。
誰に与えられた課題じゃない、自らが考え、進んで来た。
考え、調整し、作り込み、舞い上がり、投資した時間の全てをぶつけた。
 
 
全ての発表が終わり、 まとめとして代表講師の方のスピーチが始まる。
その方、長髪、イケメン。一見カリスマ。
少し鼻にかかった低めの声は誰かに似ている。(誰だっけ?)
 
で、そのスピーチが腹に響いた。
頭の上辺から出てくる言葉じゃない、
自分の経験を通して、腹の底から出てくる言葉。
 
生徒達に、この講義の真意を語る。
 
 「知識より意識。この講義では知識を一切教えてきませんでした。知識を教えて、ツールを使って、その通りやれば、ある程度形になったビジネスプランを作ることができます。それで何人もの起業家を作ってきました。でも全部失敗しました。でも、一度失敗したら終わりですか?この講義でもビジネスプランを作ってもらい、何度か練り直してもらいました。そして今日の発表があります。何度でもチャレンジする。起業家に必要な意識を伝えてきました。」
 
「企画より課題。ビジネス失敗の原因はたった一つです。思い込みの企画をボンボン事業化するから、失敗するんです。目の前に潜む課題を発見し、その処方をしてください。誰が本当に困っていて、どうしてなのか。いかに本当の課題を見つけられるかです。」
 
「僕にはやりたいことがたくさんあります。だから、ひとつに決めることを諦めてます。まずは、手近なものから始めてます。」
 
「したいこと、やりたいことは言葉にしてください。これを言語化能力と言っています。子供の頃は自分の思っていること、したいことを口に出していましたよね?大人になると夢やそういうことを語らなくなる。出来なくなってる。でも大丈夫です。その筋肉は元々あったものです。鍛えれば、やり続ければ、また戻ります。」
 
「これだけは今日からはじめてください。失敗した人に『そら見たことか』と言うやつの言葉は一切聞かなくていいです。その人の言うことを聞けば、その人のレベルのモノしか出来上がりません。だから、馬鹿げたことが言えて、夢を語っても笑わず、たとえそれで失敗しても『で、次、何するの?』と聞いてくる人。そういう人で周りを固めてください。」
 
なんか響いた。
 
スムーズでよどみないスピーチでも入ってこない場合がある。
頭だけで考えて、上辺だけで取り繕っている言葉は全然入ってこない。
一方、全然スムーズじゃなくて、声が小さいけど思ってることだけ言う人。
腹から本当に思っていることを話す人の言葉は入ってくる。
 
この講義、自分が学生だったころに受けたかった。
今でもインパクトあったから、あの頃受けたならきっと今頃。
 
この講義で伝えたかったことは「イズム」だった。
それがゴールだった。見事なゴールだった。
自分の意識を変えてくれる授業は数少ない。 
 
途中で、講義の意義とかについて考えてモヤモヤしたけど、最後はスッキリした。
腑に落ちた。
 
あと、彼の声が誰の声に似ているかというと、石井竜也さん(※※CLUB)だと分かって、スッキリした。
 
そして、  
「今日からは、アナタも私も、起業家だ。」
そんな気持ちにさせられた。
 
 
豊嶋


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