感動!?涙なしには語れない居酒屋カラアゲ物語〜美味いっていうのはそういうことさ〜

メニューの少ないお店が好きです。
豊嶋です。
 
居酒屋で男は泣いていた。
店一押しのカラアゲを食べながら言った。
 
「豊嶋さんと飲めて、ホントうれしいよ。。」
 
ビールを飲みながら、おしぼりで涙で拭う。
僕の知り及ばないところで、色々あったに違いない。
彼はカラアゲをもう一口食べる。
 
「サイコー。。。おいっしい。。」
 
彼の涙は止まらない。
昔は「泣くのはやめなよ」とか言っていた僕。
今は泣く人の涙を止めようともしない。
涙は決して悪いものじゃなく、心を元に戻してくれる自然な反応だ。
なにも恥ずかしくない、と今は思える。
※涙について詳しくは絶賛販売中の「感じ字典」で!!
 
二人でじっとビールを飲み交わしていると、時間に遅れてもう一人の知人がやってきた。
泣いている彼を見て、おもむろに僕に言った。
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「あ、この人ね、美味しいと涙が出るんだ。」
(あ!!!!!!!!?そうなん???)
 
その証拠に、出し巻き卵を食べた時には、一粒の涙も流さずケロっとしていた。
(おいしくなかったんですね)
 
いろんな涙があるもんだ。
そして思い込みってこわい。
自分で勝手に、湿っぽいストーリーを作っちゃったし。
なにも心配することはなかったんだ。
よかった。よかった。
 
その反動もあったためか、その日はいろいろ注文しまくって、彼を観察して、笑い、飲み明かした。
 
「あ〜〜〜!おいしくないんでしょ〜〜〜?」
 
豊嶋浩平


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